オーブン・ミトンお菓子講習会

本来なら月に1回の2年コースが定期にあるのですが夏と冬に単発で講習をやっているとのことでそれに申し込むことにしました。
結構いろんな講座があって相当悩んだのですがチョイスしたのは「フルーツケーキ」と「シフォンケーキ」
なぜこの2つにしたかというと、「焼き菓子を中心にしたお菓子づくりを提案したい」と思っている私にとってこの2つは大事だと思ったからで。
やはりそれは当たっていました・・・



フルーツケーキ講習会


紅茶と共に。この紅茶もおいしかったです!!

 まず、初めの講習会。
オーナーの小嶋さんはわざわざ岐阜から来てくださるなんて・・・とびっくりされていました。
普通に考えればそれはそうかも。でも学生時代に名古屋と東京を往復して藤野先生の教室に通っていたことを思えば私にとっては自然なことだったのですが・・・

 「オーブン・ミトン」の講習会は小嶋さんが作るのを見ながら、1人1台づつ作っていくシステムです。

 「オーブン・ミトン」のフルーツケーキの特徴は
小嶋さんがそのまま食べて美味しいドライフルーツをふんだんに入れて焼き込むこと

ベースとなるバターケーキの生地にたっぷりと空気を含ませて口当たりの軽い生地にすること

 というわけでいかに空気をたくさん含ませるか・・・ということでバターの温度を常に温度計で測りながらベストな状態でどんどん空気を含ませていきます。
またハンドミキサーひとつとってもメーカーによって全然空気の入り具合が違うんですね。いろんなメーカーさんのハンドミキサーで比べたのですがあまりの違いにびっくり。私が持っていったものはあんまり・・・だったので次回からはハンドミキサーを買い換えようと思いました。
 そして、フワフワの生地に粉を混ぜていくのですが、よく本では「切るように混ぜる」とか「さっくり混ぜる」と書いてありますが、違うんですね。つやが出るまでしっかりと混ぜます。(これは製菓学校に通うとよく分かるのですが、プロの方はスポンジでもつやが出るまでしっかり混ぜますよ。)小嶋さんも「どうして本はああいう風に書くのかなぁ」とおっしゃっていましたが、多分練らないように混ぜる・・・というのを言いたかったのか、はたまたどうなのか・・・。

 そして焼き上がったフルーツケーキはラム酒とシロップをたーくさんしみこませ、冷蔵庫で熟成させます。2週間たった頃が食べ頃だそうです。

 みなさん、一通りの作業を終えたところで試食の時間♪




これがホールの状態で焼き上がったもの。
見た感じは他のフルーツケーキと変わらないですね。


コチラがカットしたもの。
ちょうど1週間寝かせた状態だそうです。
でも生地はしっとり、フルーツの味がしっかりしてとってもおいしい♪


おまけ。
新生姜をシロップ煮にしたのをプレーンな生地に混ぜ込んで焼いたもの。
コチラは焼きたてだったのですが、それがまたふわっふわっでおいしい♪

 よく、バターケーキとかいわゆるパウンドケーキと呼ばれるものって初心者向きとか言いますよね。でも私は違うと思っていて、バターケーキのほうが上手にやくのが難しいと思うのです。
 あと、4同割の配合(バター、粉、砂糖、卵の割合が同じこと)は甘すぎるとか、単純すぎる・・・とおっしゃる方も多く、最近の本でもこの4同割の法則から大きくはずれた配合が多く見かけられるのですが、私自身それには疑問を持っていました。というのも私が持っているバターケーキの配合はこの基本に沿ったもの。(作り方は違うのですが)この配合ってそんなにおいしくないのかなぁって。ていうかみなさんいじりすぎでしょ、と思うことも。
でも「オーブン・ミトン」のバターケーキは基本の4同割に従った配合。これでも十分美味しかった。
なので私もこれからは自信を持って今の自分の配合と「オーブン・ミトン」の方法をうまく組み合わせたやり方でやっていこうと思いました。

 


シフォンケーキ講習会


バニラシフォンケーキのデコレーションの見本です。

 第2弾講習会。今回は待ちに待った「シフォンケーキ」です。
 実は前の講習会の時にこっそりバニラシフォンケーキをいただき、やっぱりめちゃくちゃおいしい〜、と思ったので相当期待していました。
 もちろん、ハンドミキサーも前回の講習で懲りていたので新しいのを買いました。「テスコム」のメタリックバージョンで東急ハンズで¥3000でおつりが来ました。空気をたくさん入れたいお菓子にはこのハンドミキサーがいいみたいです。

 はっきりいって「オーブン・ミトン」のシフォンケーキの作り方は難しいです。よくシフォンケーキも初心者向きと言われますが、このケーキも何十回と焼かないとマスターできないなぁ〜と思いました。

 一番難しいのは、メレンゲの作り方と、メレンゲの合わせ方。
あえて不安定な状態なんだけど空気をたくさん含んだコシのあるメレンゲにするため、様々な工夫をします。卵白を半冷凍させたり、レモン汁を加えたり。(レモン汁を加えることでメレンゲの状態がいいまま保ちやすいのです)
そして、メレンゲを混ぜるときはこれこそ「生地を切る」混ぜ方。そしてスピーディーにかっかっかっと混ぜていきます。なのでできあがった生地はそのまますくってもたれない生地。・・・他のシフォンの生地はだれ〜っとたれるので、ここが大きな違い。

 全員、バニラ・紅茶・バナナの好きなフレーバーを選んで1台焼きました。
 私はちなみにバナナのシフォンにしました。あんまりバナナを入れたものをやったことがないのでいい機会かなって思って

で、お待ちかねのティータイム♪


コチラは紅茶のシフォンケーキをデコレーションしたもの。
上面の波を打つナッペがきれいでおもわず見とれてしまいました。


これが紅茶シフォンのカットしたもの。
アールグレイの香りがふんわり。
小嶋さんはあえて紅茶の葉が口に残るくらいの大きさで刻んであります。


バナナシフォンを一皿盛りにしての見本。
この時初めて気がついたのですが、バナナとブルーベリーって相性がいいんですね
この組み合わせ、私も何かに応用しようっと。


これが私が実際に焼いたシフォン。
見た目はまあまあ・・・でも味はやっぱり本物にはかなわないっっ!!

 とにかく、美味しいの一言。受講した方全員ほぼ無言で3種類のシフォンケーキを平らげていました。
(前回のフルーツケーキの時はみんなわいわいうるさかったのですが(笑))

 どれも美味しかったけど、一番美味しかったのはバニラシフォンケーキ。
どう美味しいの?と聞かれますが、もう一言「とにかく食べてください」です(笑)
(レポートになっていないですね・・・)

 今(8月31日現在)は夏場の暑い時期ということで発想はしていないそうなのですが、10月からまたお取り寄せが出来るそうなのでご興味のある方はぜひお取り寄せしてみてください♪