ウェディングケーキ製作ドキュメント

 何度か日記に書いたとおり、去る7月18日に高校・大学時代の友人のウェディングケーキを任せていただくことになりました。
 結婚式自体は海外で済ませているので当日は親しい方ばかりを呼んでのお披露目パーティ・・・。
 それはそれは楽しい1日となりました。

  


まず打ち合わせ

 今までの作品や雑誌の切り抜きなどを元に、予算・人数を聞きながらイメージを固めていきます。
 そこで出た要望が・・・
1.中身はフルーツケーキ、中にドライマンゴーを入れて欲しい
2.装飾はシンプルでお花を飾って欲しい
3.大きくて白いもの(まわりはココナッツをまぶして欲しい)
4.ダミーはだめ
 でした。まあ、時期が時期なので生ケーキはさけたかったのでそのへんはよかったものの、ダミーなしで大きいものか・・・。うーんと考えること数日。
 結局段重ねのタイプはやめて1段で、その代わり広い面積をとれるようにケーキをくっつけて作ることにしました。・・・で皿はどーすんの?と新たな課題が・・・。


フルーツケーキの制作

 まずは土台のフルーツケーキの制作から始まりました。
新婦の彼女はいわゆる「イギリス式」のフルーツがどっしり入ったタイプのケーキが好きなのですが、どうしてもそのタイプのフルーツケーキは夏に食べるのは重すぎるのでは?ということで、新たに夏向けのフルーツケーキを開発することにしました。
 中のドライフルーツはマンゴー・アプリコット・オレンジ・レーズン・プラムをチョイス。お酒は本来ならラム酒やキルシュ(サクランボのブランデー)を使うのですが、今回は柑橘系のフルーツが多いので思い切ってオレンジのリキュールを使ってみることにしました。これが意外に美味しくて、これで決まり。ということで。
 で、普通はお酒には1週間は最低漬け込んで・・・といいますがあまり漬け込んだものよりもお酒の香りがほんのりフルーツについた頃の方がいいかな、と思い一晩だけ漬け込んだものを使いました。

 →これが漬け込んだフルーツ。合計でなんと1.8K。お酒は1L・・・

 生地は今まで持っていた配合をベースに作り方を「オーブン・ミトン」のメゾットを取り入れ、さらに薄力粉の一部をココナッツミルクのパウダーに置き換えて軽さを出しました。


↑ちょうど生地にフルーツを加えたところ。生地がフルーツで見えません・・・
 右は型に流して焼き上げる前の状態。生地につやがあるのがわかるでしょうか?ここまでしないとしっとりとした生地はできないんですよ〜。

これが焼き上がり。たっぷりお酒をしみこませて熟成。ZZZ・・・。


装飾品の準備

 さあ、ここからが大変。課題の皿です。
 当然市販品でこんな大きいのは売っているわけがなく、かといって特注したら・・・ひぃ〜っということで作ることにしました。ホームセンターで厚手の板を買い、布屋さんでカバン用の芯に使うシール式のフェイクレザーの布を見つけ、それを張り合わせました。

→できあがり♪

 お花は大体多いのがバラとか、ガーベラ、カラーあたり。でも彼女のイメージはなんというか明るくってダイナミックな感じ。ちょうど、ひまわりが咲き始め、今回の夏のウェディングと彼女のイメージがぴったり、ということでひまわりに決めました。

→他にはトルコキキョウやアイビー、スマイラックスなど

 


さあ、いよいよ当日。どうなるのでしょうね〜 →続く